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「風立ちぬ」観てきた

ロードショー初日に映画を観に行くのってどれくらいぶりだろう?って思うくらいですが、実家の親父を誘って宮崎駿監督作品の「風立ちぬ」を観てきました。
「風立ちぬ」自体の出会いは2008年のMG誌連載時。付録の紙飛行機版「九試単戦」もまだ組まずにストックしています。

九試単戦

あの当時「これは紅の豚に続いてアニメ映画化されそうな予感」していましたが、実際に見てみた本作は「良い方向に」斜め上な作品に仕上がってました。

ちなみにこれは拡散希望したいくらいに声を大にして言いたいことなんだけれど、本作は「夏休み時期にロードショーされたジブリ映画だから」という理由で子供が観て楽しめる類の映画ではありません。なので親子連れで観に行こうって考えている人が居るのであれば、子供が退屈して可哀そうですし、それで騒がれたりすると、観たがっている層に迷惑なだけですので止めておいた方が吉です。たぶん一人で映画観に映画館に来れないお子様では30分経たずに興味を失うことうけあいです。そういう意味で完全に「大人向けの」宮崎駿作品です。

余談ながらウチの親父の評価的には「アニメとかそういうの関係なく」大絶賛でした。時代背景的に自分の子供の頃よりちょっと前くらいで且つ、風俗的には懐かしさ満点だったとこもあるみたいで。

さて、映画そのものは三菱の零式艦上戦闘機(零戦)を設計した堀越二郎というジブリ作品としては初の実在人物の半生記となっています。とはいっても単純に堀越次郎のドキュメンタリーではなく、正確には堀越二郎をモチーフに作品のタイトルにもなっている小説「風立ちぬ」を執筆した小説家堀辰雄をごちゃまぜに、そしてヒロインに堀辰雄の「菜穂子」モチーフの里見菜穂子を据えた創作、というかアレンジが。そして時間系列的にはプロローグとして堀越二郎の少年期から入り、そして関東大震災(大正12年)~九試単戦のテスト飛行(昭和10年)、そしてエピローグとして太平洋戦争の終戦までが描かれています。色々な飛行機(エピローグで零戦も登場)が登場しますが、一番美しく第二の主人公とも言えるのが実の堀越二郎ももっとも好きだったと言う九試単戦(九六式艦上戦闘機の試作機)ですね。そして恐らくはそれ以降の作品(たぶん零戦すら含まれる)について「君の10年はどうだったかね?力を尽くしたかね?」という問いかけの回答で劇中の堀越二郎は「はい、終わりはズタズタでした」と語っています。

ちょうど時代的には、同じ飛行機を扱った「紅の豚」とほぼ同時期でありますが、「紅の豚」では世界恐慌とムッソリーニのファシズムが吹き荒れ始めながらも、冒険活劇だからか、またはアドリア海という風土からかひたすら人は明るくあっけらかんとしているんですが、「風立ちぬ」ではなにか不安な、ちょっと色合いが淡く繊細な感じを受けました。これも国民性の違いなのか、宮崎駿がやりたかったテーマの差異なのか。

とにかく言えるのは今作「風立ちぬ」は歴代の宮崎駿監督作品の中でも屈指の「大人向けの作品」として仕上がっていました。飛行機好きならもちろん、そうでない人にも、受ける印象は様々だと思いますが観てみる価値のある作品だと思いました。
逆に言うと物凄く観る側の年齢層と好みに左右される作品でもあるので、マスコミに無責任に従来の宮崎駿監督作品のような「誰でもウェルカム」な宣伝して欲しくないなとも感じましたね。
間違いなくJKとかJCが「泣けた~感動した~」なんて軽く言える作品ではなかったと思います。
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まことbis

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東京都の○○区在住のしがないガチャ改造モデラー(?)です。
昔はプラバン使ったフルスクラッチがメインで「プラバンの魔術師」を自称してましたが、やっぱり趣味に時間が取れなくなると気軽にできるガチャ改造のほうがやりやすくって…

メカ/キャラ共にまんべんなく手を出していますが、とりあえずのフェイバリットはボールジョイントなどを使用したアクションフィギュア化改造です。
その関係上、新製品レビューでの視点は、あくまでも改造の素体と割り切り、どう弄ればより良くなるかという方向性が主ですので、予めご了承下さい。

あと、新製品だろうとレアな限定品だろうと自分が気に入らないとあっさりと改造しちゃう件についてもご了承願います。

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