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ホルテンさんのはじめての冒険

ちょっと前に「おくりびと」見た時も思ったこと。これは時代設定は現代の筈なんだけど、序盤は別として山形の故郷に舞台が移動してからは昭和の頃って言われても納得しちゃうような、そんな牧歌的な雰囲気あるよな、ということ。

数年前に見た「キッチン・ストーリー」と同じ監督の作品であるベント・ハーメル監督作品の「ホルテンさんのはじめての冒険」が渋谷のBunkamura ル・シネマでやっているという情報をアミタソが一週間くらい前にGETして、とりあえず昨日渋谷に行って見てきました。
前作「キッチン・ストーリー」が第二次大戦後のちょっと昔が舞台であったのに対して、今回のは現代が舞台。その証拠に主人公であるオッド・ホルテンさんが運転しているベルゲン急行の車両は最新の型だったようだし、現行型のVWゴルフなんかもちらっと出てきていた。なのになんとも言えぬ牧歌的な雰囲気。もちろんノルウェー全体がそうだというワケではなく、そのような視点で映画が進んでいくからなのだろうけれど。

o_horten.jpg

あまり細かいあらすじは避けますけれど。とにかく御年67歳のホルテンさんは40年もベルゲン鉄道で運転士を続け、めでたく定年を迎える身。頑固一徹な急行運転職人といった雰囲気(たぶんずーっと無遅刻無欠勤でまじめに勤務していたんだろう)を醸し出しているんだけど、定年を迎えての送迎会2次会で歯車が狂いだしてくる。ちょっと煙草が切れたので買いに別れたら、2次会やっている同僚のマンションのドアが開かなくって…
翌日(勤務最終日)ホルテンさんはとある事情(?)から寝坊しちゃって遅刻し、自分の最後の運転となるはずだった急行をホームで見送るハメに。
それから先は、淡々と、でも妙な展開で「運転士」としての自分しかなかったホルテンさんが徐々に「運転士」であることから脱却していくんですが、このホルテンさん、若いころからずーっと運転士であった自分しか知らないんで、パッと見実直な大人なんですが、意外と子供っぽいところがあるんです。なんといってもホルテンさんの特徴は「逃げる」ということ。
寝坊して運転すべき急行を乗り過ごした時、あわててホームに駆け込んできた彼を見た同僚に声をかけられて→逃げ出す(恐らくそのままうやむやに定年退職)
大事にしていたヨット「ヴェラ」号(母親と同じ名前なんで、たぶん父親から譲り受けたヨットだろうと推測)を一大決心して知人に売り払おうとするも、売ったら返せないよと念をおされて→逃げ出す(結局ヨットはどうなんったんだ?)
サウナでのんびりしていたら、気がついたら取り残されちゃって(それも酷い話だが)て、そのまま併設プールで泳いでたら、そんなこと知らずにカップルがプールに忍び込んできて→気づかれないように慌てて逃げ出す。
その後知り合ったトリグヴェ・シッセネールさんに特技の目隠しドライブに誘われて、行ってみたら、運転中にトリグヴェさんが心臓発作で亡くなっていて→トリグヴェさんはそのまま車に置きっぱなしにしてトリグヴェさんの飼い犬連れて逃げ出す。
なんでもホルテンさんの父親も逃げちゃっているらしいんですが、この逃げ癖は親譲りなんですかね?
しかしこの自称元外交官で、実は天才(と紙一重なのかも)発明家のトリグヴェさんに代弁させていますが、この映画のテーマとなっている「人生は手遅ればかりだが、逆に考えれば何でも間に合う」って言葉、ホルテンさんのように仕事ばっかりの人生である日定年を迎えてやることがなくなったすべての親父さん達に贈りたい言葉です。

そうそう、余談ながらこの映画でさりげなくセンス光っていたのが、トリグヴェさんの愛車であるシトロエンDS。トリグヴェさん曰く「カエル」なのは、例えばボライソーシリーズなんか読んでいるとわかるネタだし。それに天才発明家の愛車として、「早すぎた、まるで宇宙船のような車」と言われたDSというチョイスはなかなかのものです。
ちなみに日産って、日本の企業らしく聞こえないっていうのは意外だったな。確かに日本の車メーカーで唯一名前に小さい「っ」が入りますが。

まぁそんなこんなで、味のある高齢キャラ描かせたらなかなか注目株のベント・ハーメル監督。これからも新作を楽しみにしていきたいです。
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まことbis

Author:まことbis
Twitter:@makoto_bis

東京都の○○区在住のしがないガチャ改造モデラー(?)です。
昔はプラバン使ったフルスクラッチがメインで「プラバンの魔術師」を自称してましたが、やっぱり趣味に時間が取れなくなると気軽にできるガチャ改造のほうがやりやすくって…

メカ/キャラ共にまんべんなく手を出していますが、とりあえずのフェイバリットはボールジョイントなどを使用したアクションフィギュア化改造です。
その関係上、新製品レビューでの視点は、あくまでも改造の素体と割り切り、どう弄ればより良くなるかという方向性が主ですので、予めご了承下さい。

あと、新製品だろうとレアな限定品だろうと自分が気に入らないとあっさりと改造しちゃう件についてもご了承願います。

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